【お焚き上げ】とは、故人の遺品、遺族が今後使う予定のない故人の愛用品、神仏にまつわる物、故人が持っていた写真アルバムなどを火で浄化し、供養するセレモニーです。故人のご遺体は火葬することで、荼毘に服していても、現在ではお棺にたくさんの故人が所有していた品々までを入れて一緒に火葬することはできません。【お焚き上げ】は、火の神様の力を借りて、魂のこもった品々を天に還すという意味合いや、故人の念がこもった品々をあちらの世界にいる故人さまの元へ届けるという意味合いがあります。
故人が持っていたものにはたくさんの種類があります。気持ちの整理がつかない場合、しばらくの間はそのままの状態にしておくこともあるでしょう。ですが、5年も10年もそのままの状態にしておくことは現実的にはできないことがほとんどでしょう。そこで早かれ遅かれ遺品整理をすることになります。遺品整理ではたくさんの物が見つかります。一般的な人の所有物は1万個ともいわれています。そのすべてを整理するのが遺品整理です。遺品の種類は多岐にわたります。日用品、家具・家電、洋服やアクセサリー、思い出の写真や手紙、コレクションの品々や工芸品など、いざ直面すると物の数や種類の多さにびっくりすることもあるかもしれません。
一般的になかなか価値が認められることがないような写真、お守り、宗教に関係した道具などは、お焚き上げをすることができます。故人が大切にしていた写真や直筆の手紙やメモ等、唯一無二の品々はなるべく保管しておいた方がいいと思いますが、それ以外のものもゴミとして処分するよりも、故人を生前支えてくれていたことに感謝をして、その役割を終えた品々はお焚き上げさせていただくのが一番望ましい形だと考えられています。
故人が大切にしてきたものを、突然にゴミとして処分することは、少し忍びない感じがします。不要なモノとして捨てることに対する罪悪感もなくなりますし、今まで故人を生前支えてくれていた品々に感謝をして送り出すことで、遺族としてできる最大限のことをしたという充実感を感じることができるはずです。お焚き上げでできた灰についても、弊社ではゴミとして処分することは行っておりません。故人さまを散骨した場所に一緒にまかせていただくことになります。お焚き上げは、散骨と一緒に行っても構いませんし、散骨がすでに終了していて、しばらく時間をおいた後からでも対応可能です。ご遺族様で分類整理をして、お焚き上げする品々をお送りいただいてもかまいませんし、分別する手間暇をかけている余裕がないような場合には、遺品をまとめて段ボール箱でお送りいただければ、弊社で内容を分別することもできます。その場合、必要なものは買取させていただき、それ以外をお焚き上げさせていただくことになります。勝手ながら、一般的に燃やすことができないプラスティック類、金属類はお焚き上げの対象外となりますことをご理解ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいますようお願いいたします。 |